股関節の痛み 学生

若き治療家の方々に 勉強会を不定期に開いていますが

『この様な症状の注意点は?』

『この様な症状は どこをどう治療したら良いんだろ?』

『先生はこの症状ならどう治療しますか?』と、

プロの治療家からの相談も受けます。

ですので、

ただの健康ブログに留まらず 若き先生方のヒントになればと

【私なら 今回のこの様な症状には

 この様に鑑別してこう施術ますよ!!】

との ブログにもしていこうと思います。

 

小山市 古河市 野木町の小学中学高校生の運動選手が 足首・膝・股関節を痛めたと良く来ます。

明後日、明日試合なのでどうしても出たい!!と、懇願してきます。

 

絶対的に安静をしなければならない症状もありますが 痛みを緩和させ出来るだけ子供たちの希望が叶うような努力をします。

 

今回の症例は 高校一年の男子。

1ヶ月前より股関節前面に痛みを感じ 治療はしていたらしいけど一向に改善せず むしろ痛みは増し屈曲制限も著しく跛行状態。
明後日のサッカーの試合には 『どうしても出たい!!』とのこと。

なら、もっと早く来いよ!!と、

心の声( ´艸`)

 

初診時 脚を上げるのも辛い。

今まで通院していたところは 電気を掛け殿筋・大腿四頭筋をマッサージ&鍼の治療だったとのこと。

 

当院でのこの男子の調整の手順

1、左右の腸腰筋の緊張を診るが ノーマルに付き調整せず

2、中殿筋・梨状筋・内閉鎖筋等にストレインカウンターストレインを掛け

3、患側 左第一(内側)楔状骨を後外方45°の方向にスラスト

4、左右距骨を右前10°の方向にスラスト

これだけで 違和感は残るものの 屈曲 走る動作も支障はなくなりました。

調整10分後 

5、その後脳機能向上の手技を施す。

 

 2日後の試合も無事にでれたとのことです。

残念ながら負けましたが(笑)

 

この手技は 同じ症状の方でも治療箇所・矯正の方向性は違います。が、

患部にとらわれず関連連動する筋肉や骨を観察してみると良いかもしれません。

分かりやすく言うと どの様な姿勢や姿位が辛いのか?その辛い姿勢でテンションの掛かるのはどこなのか?から観察していくと良いでしょう。

常日頃から言う 鑑別の大切さが基本となるので 鑑別ができる先生方には御理解できると思います。

 

注意的鑑別は

成長期の子供たち考えられるのは 骨幹部に多発する骨癌(良性・悪性)です。
成長期の骨癌は 良性悪性を問わず稀ですが安心はしないでください。

家族歴に血友病は居ないか?
筋肉?骨なのか?
動かす時痛いのか?
自発痛があるのか?
夜間痛はあるのか?
発熱はあるのか?
を 充分注意して施術してください。

 

 

もしも、

オスグッド・シュラッター病に手をこまねいている手技初心者の先生がいるなら 仰臥位で患側側の腸腰筋を緩め 股関節屈曲で術者の膝を患部膝窩部にあてがい下腿をブラブラ3分から5分程度 揺らしてみてください。その時患側大腿四頭筋に術者手指を上から下に軽く圧を掛けると効果的です。私なら その後足根部を必ず調整しますが、、、。

もし、オスグッド・シュラッター病の子が来たら動画を忘れなかったら撮っておきますね(笑)

次回は 本日福島県から来た83歳のおじいちゃん。左右は違いますが 同じ右股関節の同箇所痛を
『私ならこう治療します。』編( ´艸`)

 

 

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