骨粗しょう症 前編

当院では 定期的に健康にまつわる情報を【ひまわり新聞】にして患者様に配布しています。

年齢とともに増加する骨そしょう症。
骨粗しょう症と聞くと = 骨折の悪いイメージですよね。

骨密度を計測し 年齢より若い?年寄り?と 薬や食を一生懸命していますよね(笑)

しかし、骨粗しょう症の前編・後編の2部を御読みになれば 骨粗しょう症のイメージが変わると思いますよ。

橈骨遠位端骨折 上腕骨骨折 圧迫骨折 大腿骨頸部骨折が 高齢者の4大骨折といわれ寝たきりや 認知症を誘発することもある 大変身近な外傷骨折です。

骨密度は女性の場合、18歳くらいでピークに達します。そののち40歳代半ばまでは、ほぼ一定を維持しますが、 50歳前後から低下していきます。

加齢によって骨密度が低下するのは、女性ホルモンの分泌量減少に加えて腸管でのカルシウムの吸収が悪くなり、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる働きが弱くなるなどの理由があります。また、若い頃よりも食事量や運動量が減るといった生活習慣の変化も関係します。 加齢とともに生じる生理的な変化は、ある程度やむ得ないことかもしれませんが、できるだけ若い頃から、食事や運動に気を配ることで骨密度の減少を抑えることはできます。
特に女性は、閉経後の女性ホルモン低下により患者さんの80%以上が骨粗しょう症といわれています。
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨の新陳代謝に際して骨吸収をゆるやかにして骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあります。
そのため、閉経期を迎えて女性ホルモンの分泌が低下しますと、急激に骨密度が減り、同年代の男性に比べて早く骨密度が低くなります。
骨は一度できあがってしまうと、その後変わらないもののように思われがちですが、 実は古くなり劣化した骨は、メンテナンスされて新しい骨へと生まれ変わっています。これが骨の新
陳代謝です。または、『骨のリモデリング(骨改変)』ともいいます。


健康な骨では、骨吸収(骨を壊す働き)と骨形成(骨をつくる働き)のバランスがつり合っています。しかし、骨粗しょう症の骨では、骨吸収がどんどん進んで骨形成を上回ってしまい、骨がスカスカしてもろくなるのです。

無理なダイエットや運動不足などの生活習慣
ダイエットによる栄養不足は、骨粗しょう症の原因になります。とくに成長期は丈夫な骨をつくり、骨にカルシウムを貯蓄する大事な時期ですので、極端なダイエットをしますと、将来の骨密度に悪影響を及ぼします。親御さんは、思春期の子供に注意してあげてくださいね。
また、家にこもりがちで運動量が少ない人も、注意が必要です。骨は負荷がかかるほど、骨をつくる細胞が活発になりますので、外出する機会が少なく体を動かす習慣がない人は骨が衰えやすいので要注意です。

その他、喫煙や過度な飲酒の習慣がある人は骨粗しょう症のリスクが高くなります。

避けられない加齢や閉経と異なり、これらの要因はご自身の意思で改善することができます。骨粗しょう症予防のために、今からできることをはじめましょう。

次号は、骨粗鬆症の良い食べ物 悪い食べ物のウソ?ホント?です。

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