最近 NHKの人気番組『ためしてガッテン』で放映された影響なのか?治療家もこぞって 筋膜リリースを使うようになりましたね(笑)
筋膜ってなに??
「筋膜」とは、筋肉を包む薄い膜のこと。筋肉が収縮すると、それに合わせて筋膜も動き、筋肉同士が摩擦を起こさないよう、運動をなめらかにする働きを担っています。
筋膜は、ボディースーツのように全身にはりめぐらされており、本来、平らな状態で均一に筋肉を覆っています。
ところが、同じ筋肉を長く使いすぎたりすると、筋肉の一定部分に過度な収縮が起こります。これにつられて、筋膜のよじれが生じて固まってしまうことが、頑固なコリの正体と言われています。
従来のストレッチは、筋肉を一方向に伸ばすのが目的ですが、筋膜ストレッチのコツは さまざまな方向に動かして、丁寧に筋膜のよじれを解いていくストレッチ法です。
■普段やらない動きで筋膜を伸ばす。
このストレッチ法は 竹井 仁先生(たけい・ひとし)考案です。首都大学東京健康福祉学部理学療法学科教授。医学的知識に基づく身体のリセット術に定評があり、“ミスター筋膜”の異名をとるエキスパート。
《筋膜のよじれが生じる原因の例》
①日常のくせ・・・猫背や脚を組むなどの姿勢の崩れは、筋膜がよじれる大きな要因になる場合もあります。
②筋肉の使いすぎ・・・筋肉を使いすぎると、過度な緊張を繰り返すため、筋膜の問題が起こりやすくなります。
③偏った筋肉の使い方・・・いつも片方の肩にかばんをかける、重い荷物を持つなど偏った筋肉の使い方は、筋膜のよじれを生みます。
「この体操の目的は、筋膜をリリース(解放)すること。普段やらない動きをじっくり行うことで、よじれた筋膜をやさしく解きほぐします。」
自分で出来る筋膜リリースストレッチ
肩こりの方が多いので 肩まわりの筋膜を伸ばす体操をご紹介します。
首から肩にかけての筋肉を伸ばす体操です。
朝昼夜の3回を2週間続ければ、筋膜が原因の つらい肩こりの改善につながります。
筋膜リリースストレッチで改善しない場合は 筋膜性の肩こりではなく他に原因があるかもしれません。
2週間続けてつらい肩こりを解消しましょう!(写真右から①②③)
まずは、右の肩から
①右腕を斜め後方に伸ばす
イスに正面を向いてまっすぐ座り、左手を右肩にのせる。右腕は指先をやや後方に向けて斜め下に伸ばす。指先が床に潜り込むようなイメージで、まっすぐ伸ばすのがポイント。
②首を倒して僧帽筋を伸ばす
左手で右肩を押さえながら頭を左に倒し、左の耳が肩より前にくるようにして(囲み写真参照)、右肩の後ろ側にある僧帽筋をゆっくり、じんわりと伸ばす。この状態で20~90秒キープする。
③鼻を左肩に近づけ、さらにキープ
首を下に向け、鼻を左肩に近づけるようにしてゆっくり動かし、首から肩にかけての肩甲挙筋を伸ばす。この状態で、さらに20~90秒キープ。反対側も同様に。
竹井仁先生に聞く「筋膜」伸ばし体操のポイント
・伸ばす時間は、まずは20秒~。慣れたら、90秒~120秒程度かけてじっくり伸ばしてください。
・ゆっくりと呼吸し、身体のつっぱり感がほぐれて、やわらかくなる感覚を味わいながら行ってください。
・体操はいつ行ってもOK。1日の中でこまめに行うと効果的。
・回数は自由ですが、体操後に爽快な疲れが残る程度にするのがポイント。翌日疲れが残ったときはやりすぎなので1日、休息しましょう。
・間をあけずに、毎日の日課にすると、肩こりを予防できます。
4分30秒の動画でわかりやすく説明しています。是非 やってみてください!
高額な筋膜リリースへの治療費を払わなくとも 自身でできる 筋膜ストレッチで充分です。
さぁー 2週間この筋膜リリースストレッチをやってみてください。腰痛や下肢痛の方の 筋膜リリースストレッチ指導もしていますから御相談ください。
・野木整骨院では どんなことするの?
筋膜リリースを手技に取り入れてはいます。が、
筋膜リリーステクニックも万能ではありません。
野木整骨院では 骨格の歪みから生じる筋膜のよじれも結果であると考えて この筋膜のよじれた原因の追究から施術していきます。
ですので、筋膜リリースを院の売りにすることもありませんし 筋膜リリースを御自身で行う指導もしています。